【仕入会議 #58】MFT2026の振り返りから最新カメラ・マイコン・計測基板まで!2026年9月29日配信の新商品まとめ
こんにちは、スイッチサイエンス牧井です。2026年9月29日に配信した「スイッチサイエンス仕入会議 #58」をもとに、今回登場した新商品を一挙に紹介していきます。
今月の配信は、先日無事に終了した Maker Faire Tokyo 2026(MFT2026) の振り返りからスタートしました。あいにくの大雨に見舞われた2日間でしたが、足元の悪い中たくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました!今年から会場となった「有明GYM-EX(ジメックス)」は、館内が綺麗でクーラーが効いているだけでなく、通路の幅が広くてブースを回りやすいという声も多く届き、素晴らしいイベントとなりました。スイッチサイエンスの物販ブースでも、一時レジの価格計算設定ミスでお客様から「これ高く表示されてますよ」と優しく教えていただくハプニングがありつつも(大変失礼いたしました!)、大盛況で終えることができました。
一方で、今回の会場で唯一の難点となったのが「ランチ・お昼ご飯事情」でした。近隣の商業施設や会場のキッチンカーが大混雑となったため、食事に苦労された方も多かったかと思います。来年(2027年9月25日~26日)も同じ有明GYM-EXでの開催が案内されておりますので、次回ご来場される際はあらかじめお弁当や食事の準備を考えておかれるのがおすすめです!
なお、毎月恒例「菊地&九頭龍の金曜ゆるトーク」の9月分はお休みでしたので、お酒のお供にはぜひ過去のアーカイブ動画をゆっくりご覧になってみてください。
それでは、仕入会議#58で登場した新商品たちを一挙にチェックしていきましょう!
1. スイッチサイエンスオリジナル
スイッチサイエンスの社内技術者が「自分が使いたかったから」という理由で開発した、USB機器の電流測定に特化した実戦用ツールです。
-
スイッチサイエンス USB Type-C電流計測用プローブ基板(INA180A2搭載)
USBデバイスを接続した際のVBUS電流、特に「突入電流」を精度よく測定するための基板です。TI社製の高精度電流センサー「INA180A2」を搭載し、オシロスコープのプローブを簡単に噛ませられるテストポイントを備えています。非常にシンプルな構成ながら使い勝手が良く、手軽にUSBデバイスの電流測定を行いたいエンジニアに最適です。
2. M5Stack
毎月怒涛の新製品を展開するM5Stackからは、ローカルAI用キットからスケルトン仕様のStickまで個性的なアイテムが勢揃いしました。
-
M5Stack AI-8850 LLMアクセラレーション M.2キット 4GB(AX8850)
Raspberry PiなどでAIアクセラレータモジュール「AX8850」を評価できるキット。昨今のメモリ価格高騰を受け、従来の8GB版から4GB版へと仕様変更しての登場です。エッジ環境でローカルLLM(大規模言語モデル)の評価・検証を行いたい開発者に向けた本格ツールです。 -
M5StickC Plus SE
ロングセラーのM5StickC Plusシリーズに「SE」が登場。世界的なパーツ供給難によりIMU(慣性計測装置)が入手不可となったため、IMUをあえて省いたモデルとして継続販売されます。昔の携帯ゲーム機を思わせる胸躍る「半透明スケルトン筐体」が特徴です。(※今後の新規開発にはM5Stick S3への移行が推奨されますが、過去の資産をそのまま動かしたい方向けの保守モデルです) -
M5StampC5 DIP(ESP32-C5)
Wi-Fi 6&Matter対応のESP32-C5評価基板。基板上に「EXT 12(FPC 12ピン)」拡張端子を備えており、先日発売されたUWB(超広帯域無線)モジュールなどの機能拡張モジュールと連携できる注目の仕様になっています。 - M5Stack Chain Buzzer
-
M5Stack Chain PIR(AS312搭載)
数珠つなぎ(デイジーチェーン)で簡単に接続できるChainシリーズに、ブザーと人感センサー(PIR)が仲間入り。Chainシリーズだけでアイデアソンができるほどラインナップが充実してきました。 -
M5Stack PoE-P4用HDMIビデオ入力追加ボード(LT6911D)
PoE-P4にスタックして使える、HDMI映像入力用の追加ボードです。 - M5GO Bottom2 V1.3 - M5Stack Core2用バッテリーボトム
- M5StampPLCコントローラー用 I/Oモジュール(INA226AIDGSR)
3. Arduino
Arduino Uno Qの可能性を解き放つ拡張基板群が、ついに勢揃いしました。
-
Arduino Uno Q メディアキャリアボード
Uno Q発表時から首を長くして待たれていた待望のメディアキャリアボード!22ピンのCSIカメラコネクタ(Raspberry Pi 5用カメラ等に対応)をはじめ、DSIディスプレイ端子やイヤホンジャックを搭載。これでUno Qを使った高度な画像認識やメディア処理がぐっと手軽になりました。 -
Arduino BugHopper
Uno Q環境での本格的なデバッグ作業に欠かせない、純正のデバッガーボードです。 -
Modulino Joystick
Qwiicコネクタで手軽に接続できるModulinoシリーズのジョイスティックモジュール。公式ライブラリにより手軽に制御可能です。
4. Seeed
大人気のカード型GPSトラッカー「SenseCAP T1000」が最新センサーを搭載して進化しました。
- SenseCAP T1000-E LoRaWAN GPSカードトラッカー(センサ付き)
-
SenseCAP T1000-E Meshtastic GPSカードトラッカー(センサ付き)
薄型カードサイズのGPSトラッカー「T1000」の後継モデル。内部センサーの刷新により更なる低消費電力化が図られ、電池持ちが大幅に向上しました。さらに今回は、日本国内でも即実用性が高く注目のメッシュネットワーク通信「Meshtastic」対応版も登場!(※人気集中につき入荷直後に即完売となりましたが、ぜひ再入荷をお待ちください) - SenseCAP T1000-E用保護ケース(レザーキーホルダー付き)
- SenseCAP T1000-E用マグネット式充電/データ - USB-Cアダプタ
- SenseCAP T1000-E専用充電器
-
SenseCAP T1000-E用マグネット式充電ケーブル(1m、Type-Aコネクタ)
キーホルダー付きレザーケースや便利なマグネット式充電アダプターなど、実用性を高める公式アクセサリー類も同時発売されています。
5. DFRobot
ユニークなセンサモジュールとロマンあふれる表示デバイスが多数登場しています。
- Gravity - 6x6 フレキシブルアレイ触覚圧力センサ(UART)
-
Gravity - 4x8 フレキシブルアレイ触覚圧力センサ(UART)
単一の点ではなく、面(マトリックス状)で圧力変化を捉えられるフレキシブルな触覚センサー。ウェアラブルデバイスやロボティクスの指先などに非常に便利です。 -
DFRobot 小型非接触式液面センサ
ガラスやプラスチックなどの非金属容器の「外側(側面)」から静電容量方式で液面レベルを非接触検知できるセンサー。非常に安価でありながらIP67の防塵防水仕様を備えており、水槽の減水アラートやタンクの液量管理実験に最適です。 -
6.67インチ フレキシブルAMOLEDディスプレイ(LattePanda / Raspberry Pi対応)
6.67インチと大画面でありながら、グニャリと曲げられるフレキシブルなAMOLED(有機EL)ディスプレイ。円柱状の物体に巻き付けたデジタルサイネージなど、ロマンあふれる展示物が作れます。 -
RS485 Modbus対応 水質pHセンサ(IP68)
IP68防水を備えた本格的な産業用pHセンサー。RS485/Modbus RTU対応のガチ仕様ながら、Arduino用のサンプルプログラムが用意されているため扱いやすいのが特徴です。
6. Waveshare
低コストな組込機器やRaspberry Pi周辺機器の拡充が続いています。
-
Waveshare ESP32-P4-Core-DEV-KIT-M(ピンヘッダ実装)
画像処理に強い最新マイコン「ESP32-P4」を搭載したコア開発ボード。CSIカメラ用インターフェースとDSIディスプレイ用インターフェースを標準装備しており、シングルボードコンピュータよりも大幅にコストを抑えた画像処理デバイスやサイネージ端末の制作が可能です。 - Waveshare 2.9インチ NFC搭載 電子ペーパーモジュール(4色)
- Waveshare Raspberry Pi 5/CM5用 絶縁型PoE HAT (J)
- Waveshare IMX415 8MP AFカメラ
- Waveshare RP2350-USB-C
- Waveshare Raspberry Pi 5用パッシブヒートシンク
- Waveshare CM5ワイヤレス拡張ベースボード(CM5-IO-WIRELESS-BASE)
- Modbus RTU入出力モジュール
7. ArduCAM
カメラに特化したArduCAMから、移動体ロボットやレガシーシステムに最適なモデルがリリースされました。
-
Arducam 2MP ミニSPIカメラモジュール
ArduCAMブランドの原点ともいえるロングセラー製品「ミニSPIカメラモジュール」の後継モデル。仕様上、視野角が従来(約60°)から約50°に変更されている点には注意が必要ですが、マイコンから手軽に画像を取得したい用途に最適です。 - Arducam IMX708搭載 Raspberry Pi用 固定焦点カメラモジュール
-
Arducam IMX708搭載 Raspberry Pi用 固定焦点カメラモジュール(広角)
Raspberry Pi公式カメラV3と同じイメージセンサー「IMX708」を搭載しつつ、本家のオートフォーカス(AF)に対して「固定焦点(FF)」を採用したモデル。移動体ロボットなど、カメラ自体が常に動く環境ではAFが迷いやすいため、あえて固定焦点にする方が安定した映像が得られます。 - Arducam Mega 5MP SPIカメラモジュール(M12レンズ)
8. ALIENTEK
前回の配信で予告されていた話題の作業用ツールが、国内向けの調整(Bluetooth無効化等)を経て正式に販売スタートしました。
-
HP20 USB-PD ハンダづけ用プリヒーター
100mm × 60mmの横長大判プレートを採用したUSB-PD駆動のプリヒーター。名刺サイズの基板を丸ごと載せられるサイズ感で、作業効率が大幅に向上します。 -
EL15 小型直流電子負荷
USB給電&バッテリー駆動で現場へ持ち出せる、ポータブルな直流電子負荷。電源回路やバッテリーの負荷テストをフィールドで行いたい開発者向けの玄人嗜好ツールです。
9. SparkFun & Kitronik
精密計測用モジュールから教育用の電子工作キットまで、ものづくりの原点を刺激する製品が登場しました。
- Qwiic - INA228搭載 20bit電流センサモジュール
-
Qwiic - INA237搭載 16bit電流センサモジュール
デルタシグマ型の高精度ADコンバーターを搭載し、非常に細かい分解能で電流を計測できるQwiicモジュール。冒頭で紹介したスイッチサイエンス製電流センサ基板が突入電流の測定を得意とするのに対し、こちらは「極めて精密な微小電流の測定」を得意とします。 -
Kitronik 30秒録音/再生基板キット V2.0
自分の声や音を30秒間録音・再生できる、電子工作の学習キット。はんだ付け不要のモジュールが増える現代だからこそ、あえて大きめの部品で「はんだ付けの楽しさ」を体験できる入門キットとして仕入れました(かつて秋葉原にあった「はんだづけカフェ」を懐かしむトークも!)。
まとめ
今回の仕入会議 #58 は、MFT2026の熱気が冷めやらぬ中、最新のAIアクセラレータからカード型トラッカー、そして電子工作の原点に触れるはんだ付けキットまで、秋の夜長のものづくりを刺激するバラエティ豊かな新商品が集まりました。
気になる商品がございましたら、ぜひ各リンクから詳細をチェックしてみてください!
動画本編が気になった方は、ぜひYouTubeチャンネルのアーカイブ動画もご覧ください。チャンネル登録と高評価、Xのフォローもよろしくお願いします! それでは、また次回の仕入会議でお会いしましょう!