Luxonis
AI + 深度カメラ OAK-D シリーズ
AI カメラ OAK-1 シリーズ
AIカメラを展開する米国メーカー。シリーズ共通で4 TOPS(うちAI用に1.4 TOPS)の処理が可能なAIエンジン「Intel Movidius Myriad X」をカメラ自体に内蔵。PC環境に依存することなく、カメラ単体での高速なAI演算が可能。
利用用途
Use case
01
セキュリティ監視
対象を追尾するカメラとして、高機能/高画質の監視カメラに。
02
ロボットビジョン
移動体に搭載することで、周囲環境を認識し、自律的な動作に。
03
モーショントラッキング
深度情報取得とAI演算を同時に行うことにより、高度なモーショントラッキングが可能。
取り扱い中のAIカメラ
各モデル簡易解説
Liteモデル:廉価モデル
S2モデル:第二世代モデル
Proモデル:赤外線(IR)を活用した低照度、低テクスチャ環境対応モデル(ベースはS2)
Wモデル:広角モデル(ベースはS2 or Pro)
PoEモデル:Power over Ethernet(PoE)の802.3af 規格対応モデル
OAK-D メインラインナップ
OAK-D
根強い人気の基本モデル
AI and Vision Alliance 2021 ベストカメラ賞受賞
- メインカメラ:IMX378 12 MP(センサーサイズ 1/2.3インチ) / 60 FPS
- ステレオペアカメラ(2基):OV9282 1 MP(センサーサイズ1/4 インチ) / 120 FPS
- 焦点方式(メインカメラ):自動焦点
- IMU:◯
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法:110 x 54.5 x 33 mm
- 重量:115 g
OAK-D Lite
軽量安価なエントリーモデル
AI and Vision Alliance 2022 ベストカメラ賞受賞
- メインカメラ:IMX214 13 MP(センサーサイズ 1/3.06インチ) / 35 FPS
- ステレオペアカメラ(2基):OV7251 480 P(センサーサイズ1/7.5インチ) / 120 FPS
- 焦点方式(メインカメラ):自動焦点 or 固定焦点
- IMU:X
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法: 91 x 28 x 17.5 mm
- 重量:61 g
OAK-D S2
OAK-Dの第二世代モデル
機能を継承しつつ
より小型、軽量に
- メインカメラ:IMX378 12 MP(センサーサイズ 1/2.3インチ) / 60 FPS
- ステレオペアカメラ(2基):OV9282 1 MP(センサーサイズ1/4 インチ) / 120 FPS
- 焦点方式(メインカメラ):自動焦点 or 固定焦点
- IMU:◯
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法:97 x 29.5 x 22.9 mm
- 重量:91 g
OAK-D Pro
OAK-D S2の機能強化モデル
夜間などの低照度環境や
低テクスチャ環境に最適
- メインカメラ:IMX378 12 MP(センサーサイズ 1/2.3インチ) / 60 FPS
- ステレオペアカメラ(2基):OV9282 1 MP(センサーサイズ1/4 インチ) / 120 FPS
- 焦点方式(メインカメラ):自動焦点 or 固定焦点
- IMU:◯
- 低照度/低テクスチャ:◯
- 寸法:97 x 29.5 x 22.9 mm
- 重量:91 g
その他 OAK-Dラインナップ
OAK-1 メインラインナップ
OAK-1
単眼AIカメラの基本モデル
深度情報が不要な用途に最適
- メインカメラ:IMX378 12 MP(センサーサイズ 1/2.3インチ) / 60 FPS
- 焦点方式:自動焦点
- IMU:X
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法:36 x 54.5 x 27.8 mm
- 重量:53.1 g
OAK-1 Lite
OAK-1のエントリーモデル
高画質が不要な場合に
- メインカメラ:IMX214 13 MP(センサーサイズ 1/3.06インチ) / 35 FPS
- 焦点方式:自動焦点 or 固定焦点
- IMU:X
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法:36 x 54.5 x 27.8 mm
- 重量:53.1 g
OAK-1 MAX
OAK-1の上位モデル
より高画質が必要な場合に
- メインカメラ:IMX582 32 MP(センサーサイズ 1/2インチ) / 60 FPS
- 焦点方式:自動焦点
- IMU:X
- 低照度/低テクスチャ:X
- 寸法:36 x 54.5 x 27.8 mm
- 重量:53.1 g
その他 OAK-1ラインナップ
モデル比較表
固定焦点と自動焦点の違いについて
自動焦点は8 cm以上、固定焦点は50 cm以上の対象に焦点をあわせることが可能です。
自動焦点:8~50 cmの距離に最適(APIで焦点の手動設定も可)
固定焦点:50 cm以上の距離、かつドローン、車両など振動の激しい用途に最適
なお、W(広角)モデルは固定焦点のみのラインナップです。
事例紹介
Cobra Vision社
変電所専門の建設会社での活用事例です。
複数の形式のセマンティックセグメンテーションを利用して人、車両、構造物を識別することで、衝突を最小限に抑えることに重点を置いています。
同時に、現場の人々が適切な安全装備を着用しているかどうかを確認することで、作業者の安全性の向上を促進します。
また、コーナー検出、姿勢推定、空間深度/位置、オブジェクト追跡も使用します。
眩しい環境下でも縁取りを識別できるようにするためのシステム学習
歩道と雨水管は「ブレードオフ」としてセグメント化
視認が難しいスプリンクラーヘッドも正しく「ブレードオフ」として認識
Greenzie社
大規模向けの自律型芝刈り技術を開発している会社での活用事例です。
芝刈り機と私有財産、両方への損害を避けるために、「ブレードオン」コマンド(芝)または「ブレードオフ」コマンド(物体または障害物)を区別する必要があります。
そのすべてのケースを特定するためには、広範な機械学習が必要です。
実質的なデータセット開発、オブジェクトの検出と認識、セマンティックセグメンテーション、深度情報、9軸IMU、および特徴追跡を活用しています。
Lantern社
道路保守員や車線塗装作業員向けの早期警報システムを開発している会社での活用事例です。
昨今、ナビゲーションに明確な車線を必要とする電気自動車の需要が高まっているため、車線を塗装する頻度が増加しています。
塗装作業は交通渋滞の中で行わなければならないことが多く、塗装作業車の速度も遅いため、衝突の危険性が高まります。
Lantern社のシステムは、接近する車両の速度、距離、位置を測定することで、注意力散漫なドライバーに一連の段階的な警告を発します。
これらの変数は、車両が減速するのに十分な時間を与えるためにかなりの距離から測定する必要があり、そのためには奥行き知覚のパフォーマンスがさらに重要視されます。
道路の車線も適切に分割し、車両を正確に区別する必要があります。
その他資料
スイッチサイエンスではLuxonisの国内代理店として、ガイドドキュメントの翻訳を行っています。
スタートガイドだけではなく、画質向上や精度向上のTipsなど、様々な視点からの情報を掲載しています。
Luxonis Holding Corporation
米国のコロラド州に拠点を置くLuxonis Holding Corporation(以下Luxonis)は、2019年に創立したロボット工学、オートメーション、自動運転車などの幅広いアプリケーション向けの高度なコンピューター ビジョンおよび人工知能ソリューションの開発を専門とするテクノロジー企業です。ミッションは「空間AI+CVを製品に組み込む際の性能に対するエンジニアリング効率を向上させること」。これまでに25,000以上の顧客と、100万以上のドキュメントダウンロード数を記録。
公式ページ