【Seeed記事翻訳】Seeed Monthly Wrap-Up April & May 2025
こんにちは、牧井です。
SeeedのLinkedin記事には新商品の情報や利用例の紹介が多く含まれています。この記事ではその記事から商品に関わる部分を抜粋して、翻訳してお届けします。
元記事:Seeed Monthly Wrap-Up for April & May 2025: Open Innovation in Action
※一部リンクはスイッチサイエンスの商品ページにしてあります。また、スイッチサイエンスで販売していないものもお取り寄せは可能ですが、各種法令への準拠などはご自身でお調べください。
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I. 最新製品の紹介
直近で発表された注目の新製品とサービスを紹介します。
• SO-ARM101 Low-Cost AI Arm Servo Motor Kit Pro for LeRobot

Hugging Faceによって開発されたSO-ARM101キットは、LeRobotでの開発向けに設計された低コストのAIアームサーボモーターキットです。アップグレードされたモーターと精密な3Dプリント部品で作られており、完全なエンドツーエンドのロボット学習を可能にします。オープンソースで手頃な価格、DIYフレンドリーなため、ロボット愛好家、開発者、研究者に最適です。
• Seeed Studio IoT Button Seeed Studio IoT Button

Seeed Studio IoT ButtonはESP32-C6を搭載したスマートスイッチで、Home Assistantの自動化をシンプルにします。ESPHomeとZigbeeの両方に対応し、カスタマイズ可能なRGBインジケーター、USB-C充電、交換可能なバッテリーを備えた持続可能なデザインが特徴です。こちらのブログで詳しく紹介しています。
• XIAO Vision AI Camera

メーカー、エンジニア、開発者向けに設計されたコンパクトなエッジAIビジョンガジェット、XIAO Vision AI Cameraが登場しました。Grove Vision AI Module V2、OV5647 5MPカメラ、XIAO ESP32-C3の3つの主要コンポーネントを統合しています。こちらのブログで詳しく紹介しています。
• XIAO 2-Channel AC Wi-Fi Energy Meter

XIAO 2-Channel Wi-Fi AC Energy Meter Bundle Kitは、ご家庭のエネルギー生産と使用状況を監視するための強力で柔軟なソリューションです。XIAO ESP32-C6上でプリフラッシュされたESPHomeファームウェアを実行し、Home Assistant Lovelace Dashboardを介して2つの独立したAC回路を監視できます。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• LED Driver Board for Seeed Studio XIAO

Seeed Studio XIAO用LEDドライバーボードを使えば、Seeed Studio XIAOでスマートLEDライトを使い、照明効果を簡単にカスタマイズできます。部屋のアンビエント照明、音楽設定に反応する照明、スマートホームシナリオの自動化ライトなど、すべてをシンプルかつアクセス可能にします。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• reComputer J401Bシリーズ

reComputer Classicシリーズを改良した、reComputer J401Bシリーズは、NVIDIA Jetson Orin NX 8GBモジュールを搭載したパワフルでコンパクトなエッジAIデバイスです。2x USB 3.2、HDMI、イーサネット、Wi-Fiモジュール用のM.2 Key E、SSD用のM.2 Key M、LTEモジュール用のmini-PCIe、CAN、40ピンなど、豊富なインターフェースを備えています。商品はこちら。
• SenseCAP Solar Node: 太陽光発電型Meshtasticデバイス

Seeed Studioは、SenseCAP Solar Nodeシリーズ(P1およびP1-Pro)を発表しました。これらは、メッシュネットワークの拡張に最適な、高度に統合された太陽光発電型Meshtasticノードです。オフグリッド、低電力、長距離ネットワーキング向けに設計されており、アウトドア愛好家やMeshtastic開発者、地域対応者に理想的です。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• SenseCAP T1000-E for LoRaWAN および SenseCAP M2 LoRaWAN Gatewayのオープンソース化

Seeed Studioは、SenseCAP LoRaWAN製品ラインナップから二つの主要製品、SenseCAP T1000-E Card Tracker for LoRaWANとSenseCAP M2 LoRaWAN Gatewayをオープンソース化しました。これらのオープンソースリリースは、既成のデバイス以上のものを必要とする企業R&Dプロフェッショナルにとって特に有益です。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• reCamera Gimbal 2002 Series reCamera Gimbal 2002 Series

reCamera Gimbal 2002シリーズは1TOPS AIカメラ(reCamera)と2軸ジンバルを備えた初のオープンソースカメラ制御システムです。デュアルブラシレスモーターにより、360°のヨーと180°のピッチが可能で、広範囲をカバーします。
• Seeed XIAO MIDI Synthesizer XIAO MIDI Synthesizer

XIAO MIDI Synthesizerは、単なるコンパクトなデバイスではなく、ポケットサイズの本格的な音楽制作ツールです。XIAO ESP32-C3コアとプロフェッショナルグレードのSAM2695サウンドエンジンを搭載し、MIDI信号を豊かで鮮やかなサウンドスケープに変換し、シームレスで楽な音楽制作を可能にします。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
II. 詳細な技術探求と製品利用ガイド
製品をより深く理解し、プロジェクトに活用するための詳細なガイドや探求記事を紹介します。
• LeRobot - ロボティクスにおけるEmbodied AIの参入障壁を下げる

上の画像ではLeRobotがモジュール式ハードウェア、マルチモーダルセンシング、プラグアンドプレイMLパイプラインを通じて、Embodied AIをいかにアクセスしやすくしているかを探求しています。
- Embodied AIの概念
- 人間ベース vs モデルベース vs エンドツーエンド
- ML駆動制御
- 開発者ツールキット
について解説しています。
• LekiwiをLeRobotで使用する方法

SIGRobotics-UIUCが立ち上げた完全オープンソースのロボットカープロジェクトLekiwiを紹介します。詳細な3Dプリンティングファイルと操作ガイドが含まれており、LeRobotの模倣学習フレームワークと互換性があります。SO101ロボットアームをサポートし、完全な模倣学習パイプラインを実現します。wikiも用意してあります。
• reComputer AI Industrial R2135シリーズ入門

Raspberry Pi CM5とHailo AIアクセラレーターを搭載したコンパクトなエッジAIシステムreComputer AI Industrial R2135について、その機能と産業用AIアプリケーションへのシームレスな統合方法を解説しているwikiを紹介します。リアルタイムのマルチチャンネルビジョン処理用に26 TOPSを提供します。
• reCameraジンバル向けNode-RED入門

このWikiでは、Node-REDノードを使用してreCameraジンバルのモーターを操作および制御する方法をステップバイステップで提供します。
• XIAO 7.5インチePaperパネル入門

XIAO ESP32-C3を搭載した7.5インチePaperディスプレイは、Home Assistant、TRMNL、Arduinoなど、幅広い人気コミュニティアプリケーションをサポートする、多用途でエネルギー効率の良いスマートE Inkスクリーンです。wikiはこちら。
• SenseCAP Watcher Agentファームウェアのフラッシュ方法

EspressifのFlash Download Toolを使用して、SenseCAP WatcherデバイスにWatcher Agentファームウェアをフラッシュする手順を掲載したwikiを紹介します。
※スペシャルサンクス:XiaoZhi AI Chatbot
• Wio Tracker L1 Meshtasticノード入門

Wio Tracker L1シリーズは、低電力で拡張性の高いMeshtasticノードです。LoRa(862–930 MHz)、効率的な処理のためのnRF52840、正確な位置追跡のためのL76K GPSモジュールを特徴としています。幅広いIoTおよびオフグリッドアプリケーションに最適です。wikiはこちら。
• PlatformIOでのXIAO RP2040の使用

PlatformIOは多くの種類の開発ボードを統合する開発プラットフォームで、XIAO RP2040でのインストールとサンプルコードの実行方法を紹介します。
• XIAO MG24をHomeAssistantとMatterに接続する

Sonoff Zigbee 3.0 USB Dongleをボーダールーターとして利用し、Seeed Studio XIAO MG24をThreadネットワーク上のMatterプロトコルデバイスとしてHomeAssistantにアクセスする方法を解説します。
• Grove – Barometer Sensor (SPA06-003)入門

Grove – Temperature and Barometer Sensor (SPA06-003)は、温度と気圧を測定する高精度で低電流の環境センサです。I2CとSPI通信の両方をサポートし、SPA06-003 Arduinoライブラリが提供されています。wikiはこちら。
• ドイツの湖畔観光におけるハイパーローカルな気象・水質情報

TJK-Solutionsは、Seeed Studio SenseCAP S2120 8-in-1 LoRaWAN Weather SensorとSenseCAP S2106 pH & Temperature Sensorをシームレスに統合し、ドイツのアム・メレンゼー湖畔観光エリア向けに完全にワイヤレスなリアルタイム環境監視システムを開発・展開しました。これは、公共の安全性と訪問者の体験を向上させるために設計されています。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
III. コミュニティプロジェクトの紹介
Seeedのコミュニティメンバーによる機械学習分野の注目プロジェクトやアイデアを紹介します。
• Vibe AI: Seeed Studio XIAO ESP32S3搭載ウェアラブル栄養トラッカー
Jacob Trebilが開発したVibe AIは、ネックレスサイズのウェアラブルデバイスで、AIとコンピュータービジョンを使用して食事をパッシブに追跡し、健康目標達成をサポートします。Seeed Studio XIAO ESP32S3を搭載し、初期バージョンはすでに完売し、数百人がウェイティングリストに登録されています。詳しくはこちらのブログもご覧ください。
• MiniMe — XIAO ESP32-S3搭載のChatGPT搭載デジタルドッペルゲンガー

ノッティンガム大学の天文学名誉教授であるMichael Merrifield氏が、AI搭載DIYプロジェクトの限界を押し広げました。MiniMeは、XIAO ESP32-S3を搭載した非常にコンパクトな、自身に似た話し方と思考をするデジタル版で、カスタムの3Dプリントボックスにきれいに収まります。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• Zippy: XIAO nRF52840搭載の世界最小の自己完結型二足歩行ロボット

カーネギーメロン大学のSteven Man氏と研究チームによって開発されたZippyは、わずか3.6cmの高さで、小型ロボティクスの可能性を再定義しています。XIAO nRF52840を搭載したこの小型ながら強力なロボットは、現在までに最小の自己完結型二足歩行ロボットです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
• Byte 90: XIAO ESP32-S3搭載のレトロ風インタラクティブデザイナーズトイ

ALXV LabsのAlex Vong氏が開発したByte 90は、3Dプリント製のレトロ風インタラクティブデザイナーズトイで、視覚的にも想像力も刺激します。Seeed Studio XIAO ESP32S3をベースにしており、過去の象徴的なテクノロジーデザインに敬意を払いながら、創造的な拡張の基盤を築いています。
• BeagleY-AIへのReSpeaker 2-Mics Pi HAT v2の移植

Seeed StudioのReSpeaker 2-Mic Pi HAT v2とBeagleBoard.org FoundationのBeagleY AI SBCを組み合わせたプロジェクトです。音声インターフェースとエッジでのインテリジェントアプリケーションの可能性を広げます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
• Cardiogram – 日常使いのポータブルECGデバイス

XIAO ESP32C3を搭載したポータブルECGウェアラブルデバイスCardiogramは、BLE経由でリアルタイムの心臓データをSwiftUIモバイルアプリにストリーミングします。これにより、心臓の健康モニタリングが、歩数や体温の追跡と同じくらいアクセスしやすくなります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
• ANAVI Miracle Emitter: XIAO ESP32-C3搭載オープンソースRISC-Vボード

ANAVI Technologyが開発したANAVI Miracle Emitterは、LED制御、ホームオートメーション、スマート照明向けのコンパクトなオープンソース開発ボードです。Seeed Studio XIAO ESP32-C3マイクロコントローラー(RISC-Vアーキテクチャ)を搭載し、Wi-FiとBluetooth 5 (LE)機能を内蔵しています。詳しくはこちらのブログをご覧ください。