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SKU 100002

電子書籍 コミュニティで未来を理解する #マッハ新書

商品コード: DIGITAL-TKS-COMM01

発売日: 2023-05-10

短いURL: ssci.to/100002

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形式:PDF (スマホでも読めるサイズで書いてます)
ページ数: 60
文字数:約2万文字

自分自身の引き出しにないものが未来だ。今たてている計画に収まらないものが未来だ。

本書は、ニコニコ技術部やニコニコ学会βの経験から筆者が発起人になったニコ技深圳観察会が、コミュニティの集合知で成果を出していることについて書いた書籍だ。

コミュニティで問題を解いていくというのは、まだ可能性をたくさん残している、未完成の面白い試みだ。インターネットで進化してる技術の多くはコミュニケーションに関連するものなので、これからもコミュニケーションそのものが進化していくだろう。
世の中に同じような活動が増えていくと嬉しい。人類の未来はこういうところにあるんじゃないかと思っている。

構成は目次の写真もご覧下さい。

マッハ新書 シリーズのおそらく6冊目

序章:未来は自分では見つからない
未来は自分ではみつからない
本書全体のメッセージを1行でまとめると、
未来は自分では見つからない
だ。逆方向から説明すると
自分一人で見つけられたなら、それは未来ではない
となる。
なぜかは本書を通読してもらいたいが、僕は未来を「未だ来ぬもの」だと思っている。たとえばスマートホンは、技術要素が揃ったのはもっと前だと思うが、iPhoneを毎日見かけるようになってからが未来だ。
Twitterやマッハ新書は、技術要素ほかの新規性は何もないかもしれないけど、ムーブメントになったから未来だ。
そしてスマートホンもマッハ新書も、街で見かけなくなったら過去になる。フィルムカメラや蒸気機関車のように。

自分自身の中にも未来はいっぱいある。今の僕は、両親から見たら理解できないことばかりしている未来の人間だし、僕の仕事の仕方も、たとえば僕に講演を依頼してくる大きい会社の人からみたら理解されづらいことばかりだ。たとえば紙やハンコは僕から見たら過去のものに思えるけど、現役で使っている人もいるだろう。
音楽は僕の記憶の中でレコード盤→カセットテープ→MD→MP3→ストリーミングと変遷してきた。僕の聴く音楽はそれほど昔と変わっていないけど、聴き方は変わってきた。今でも円盤にこだわる人はいっぱいいるが、使わないとストリーミングサービスの便利さはわからないし、円盤でも要は足りてしまう。

これらの例で言いたかったことは、「自分の引き出しの中に未来はない」ということだ。ハンコがあたりまえで、毎朝新聞を読んで、財布に現金を入れて生活していても、毎日は過ぎていくだろう。いつかそこにも未来はくるだろう。

でも、自分たちではあたりまえなものが、あたりまえじゃなくなっているところも世界にはある。そういうものは奇妙でむしろ不便に思える。人は合理性の中で生きるから、みたことのないものは不便に見えてあたりまえだ。実際にやってみるには乗り換えコストもかかる。

つまり、自分の中の合理性ではNGなものをどうにかして受け入れないと未来に行けない。
そこで、信頼できる人たちと「これは非合理なんじゃなくて、未来なんじゃないか」と確認しあう集合知が必要になる。
他のプロセスで未来を理解することは難しい。どんなに優れた人たちが長期計画を立てても、それは「そのときの人たちがわかるもの」で作られている。iPhoneが出て10年だ。10年よりちょっと前の、コミュニケーションのプロ達がたてた計画は、今どうなっているだろう?

計画を立てようとし、ロードマップを作ることは、未来から遠ざかる行為だと、僕は考えている。なのでこのマッハ新書「コミュニティで未来を理解する」を書くことにした。

どっちにせよ、自分の中の合理性ではNGでも、世の中全体がそっちに行ってしまったので結果として乗り換えさせられることもある。僕の両親も今はスマートホンを持っている。アプリは一つも入れていない。

トラックレコード
4/28 メイカーフェアUKのために訪れたイギリスでマッハ新書のムーブメントを知る。
同日:まず伊藤亜聖さんの「加速世界深圳」を読んで、自分も書こうと思い立つ。
4/29 だいたい思いついた内容をFacebookのニコ技深圳コミュニティに投稿してみた。それなりに読まれそうなので、コミュニティと集合知をテーマにすることにする。
4/30 テンプレートなどを整理する。WeChatのコミュニティでレビューしてもらう。
4/30 17:00 エースフランスの労働者ストライキで僕が乗るはずだった飛行機が欠航することを知り、冷や汗まじりで交渉しながらニューカッスル→アムステルダム→上海→香港というフライトを確保する。
4/30 21:30発(アムステルダム時間)→5/1 AM14:15着(北京時間)この10時間あまりのフライトで書き上げる。
5/1 15:30の香港向けフライト前にBoothに出品する
5/4 17:00アップデート。表紙にロゴを入れて、本全体のメッセージを整理するために最初に「未来は自分では見つからない」を書いて、Ver2.0とした。
あわせて、その部分とトラックレコードをboothの商品説明に書き込んだ。

商品コード: DIGITAL-TKS-COMM01