【寄稿記事】次世代の組込み・IoT向けEthernetコントローラチップ「W6300」とは【WIZnet】
こんにちは、牧井です。
今回はイーサネットチップでおなじみのWIZnet社から寄稿いただき、次世代Ethernetコントローラ「W6300」を紹介していきます。
こんにちは、WIZnetです。
今回は、私たちが開発した次世代の組込み・IoT向けEthernetコントローラチップ「W6300」を紹介します。
W6300は、10/100 Mbps対応のEthernet MACおよびPHYに加えて、デュアルIPv4/IPv6ハードウェアTCP/IPスタックを統合。最大90 Mbpsを超えるスループットを実現する、まさに高性能なネットワークチップです。
⚙️ 主な技術特長
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シングル/デュアル/クアッドモード対応の高速QSPIインターフェースで柔軟な構成が可能
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4 KBのTX/RXバッファを各ソケットに割り当て、8つの同時接続に対応
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ARP、ICMPv4/v6、PING、MLDv1、IGMP、PPPoEなどのソケットレスプロトコルをハードウェアでサポート
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Ethernetパワーダウンモード、システムクロックスイッチ、Wake-on-LANといった省電力機能を搭載
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QSPIと8ビットパラレルバス、両ホストインターフェースに対応
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Auto-MDIXおよびAuto-Negotiation対応のPHY内蔵で、複雑なネットワーク設計にも柔軟に対応可能です
🔍 評価ボードのご紹介
現在、W6300をすぐに評価できるボードを2種類ご用意しています:
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W6300-EVB-PICO(RP2040)
デュアルCortex-M0+コア搭載、コンパクトで信頼性の高いプラットフォーム -
W6300-EVB-PICO2(RP2350)
デュアルCortex-M33に加え、TrustZoneセキュリティと大容量メモリを備えた高性能モデルです
WIZnetのiperf3デモにおいては、QSPIクアッドモードを使用したテストで91 Mbpsのスループットを記録。リアルタイムデータ伝送が求められる用途においても、非常に優れたパフォーマンスを示しました。
🛠 主な用途例
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産業用オートメーションコントローラ
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スマートホームIoTデバイス
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エネルギー管理システム
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セキュアなリモートセンサーおよびゲートウェイなど
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省電力で高性能なネットワークソリューションをお探しでしたら、W6300は製品の通信機能を一段と高める選択肢となります。
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