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メイカーズながおかまつり2025に行ってきました

メイカーズながおかまつり2025に行ってきました

2025/03/01、02に新潟県の長岡で開催されたメイカーズながおかまつり2025に行ってきました。

行き方

上越新幹線以外の選択肢はほぼないので上野駅から上越新幹線に乗っていったのですが、乗車券のほうを一緒に買わずに週末パスというJR東日本のフリーきっぷにしました。週末の2日間使えて8,880円、特急券を買えば新幹線にも乗れる切符です。使う前日までに購入が必要で、紙の切符を発券する必要があります。
この切符、今年(2025年)の6月末で廃止になってしまうという報道があってその存在を知り、使ってみることにしました。フリー切符だと途中駅で降りられるのがいいですね。近頃は紙の切符が入る改札機が減っているので出入りがちょっと面倒ではあります。

気になったブース

ブース全体についてなのですが、各テーブルに出展者名などを書いたパネルを用意してもらえると写真を撮ってあとで見直す時に楽だなと思いました。慣れている方は自分で用意してくれているのですが、運営側が統一されたフォーマットのものを用意してくれると助かりますね。

暴燃会さん

会場に入る前から見えるのがこのブースで、寒い中火を燃やしていて他のメイカーイベントとは違うということが感じられました。いまどき火を直接扱うのはなかなか難しいです。 ウッドガスストーブは非常によくできていて、ファンで上向きに風を送っているため土台部分は熱くならず、なのでフルカラーLEDを光らせていても問題ないんだそうです。高温で燃やすためプラスチックごみなども匂いや灰をほとんど出さずに燃やせるそうで、お弁当の容器なども燃やしてしまっていました。使い道がないですがちょっとほしくなりました。


Ground Breakerさん

木工と工学系を組み合わせたものをいろいろと作られていました。以前のイベントで照準器を見させてもらったことはあったのですが、今回はもっといろいろなものがあって楽しめました。特に中にスマートフォンが入っているデジタル双眼鏡は興味深かったです。


長岡技術科学大学 無線部さん

歌うキーボード(楽器の方)を作られてました。音源としてeVY1を使っているとのことでした。ありがとうございます。 左手側で発声、右手側で音階を指定する仕組みになっていました。右手側はボタンアコーディオンのような(多少なりとも)一般的な配置にするといいのかもしれないですね。

mocke techさん

情碁(emogo)という作品を展示されていました。基板からケースからとてもよくできていました。盤面の方、一見して大きな基板かと思ったんですがよく見ると1マス単位で分割できるようになっているんですね。行った時には離席されていたので詳しい話を聞けなかったのが残念でした。


木下技研さん

超小型気象環境計測システムMaMeDASなどを展示されていました。何年も続けて開発されているだけあって電池の持ちや時刻の取得など工夫されているなと思いました。

多面体研究所さん

作品のジャンルも数もたくさん持ってこられている多面体研究所さん、今回はロボットのほうに注目して見ていました。特に新作の「変形モノホイール」の機構が興味深かったです。どれも小型のケースにしまえる大きさになっているのはいいアイデアだなと思いました。


ウダデンシさん

メイカー系のイベントではおなじみウダデンシさんがウダーを展示されていました。久しぶりに内部の回路を見せてもらったんですが、相変わらずミチミチな作りになっていてすごいなと思いました。人の手の大きさに詰め込む必要があるのでどうしても中はいっぱいになってしまいますよね。

おもちゃ病院/日本アマチュア無線連盟(JARL)

今回もおもちゃ病院とJARLのみなさんも来ていました。おもちゃ病院はおもちゃの修理だけでなくビー玉を転がす装置を出していてお子さん達がみんな釣られていました。JARLは高いアンテナを立てた車を外に置いていたりしてました。

ながおかものづくりフェア2025

ながおかものづくりフェア2025という企業が出展しているイベントが同時開催されていました。長岡のものづくり企業がいろいろなブースを出していて、特に子供向けワークショップが多く開かれていました。 ヒゲキタさんの3Dドームもこの会場での展示だったんですが、他にも興味深いブースかあったので紹介します。

株式会社ZYRQ(ジルク)

コンピュータの冷却を水道水でできるようにした、という展示をしていました。ここでいうコンピュータはパソコンなどではなく、データセンターなどにある超高性能なスーパーコンピュータなどです。今のコンピュータは性能が高いほど熱を出すので強力な冷却方法が必要になるので基板ごと液体に沈めて冷やしたりするのですが、その液体を水道水でできるようにした、というのが画期的なのでした。 もちろん水道水は電気を通すのでコンピュータの基板を防水のフィルムでくるんで水に沈めているのですが、それでもフロリナートよりも高い冷却性能を出せるそうです。

コンピュータの冷却というと今はまだ空冷が一般的ですが、一部で基板をじゃぶんと液体に漬けて冷やす「液冷」という方法があります。最近のゲーミングPCなどで使われている水冷とはまた別の冷却方法です。 この液冷に使われる液体は導電性がなく安定した液体がよいということでフロリナート(商品名)というフッ素系の液体が使われることが多かったのですが、この製品が生産終了するということで代替品や代替の冷却方法が研究されています。 このジルクという会社では、普通の水道水で冷やすことに成功したという展示をしていました。 データセンターなどでコンピュータの冷却のニーズはますます高まっているので、いろいろなところで使われるといいなと思います。

まとめ

地方のメイカー系イベントはどこも特色があっておもしろいのですが、このイベントもいい意味で長岡市が主催しているだけあるなあ、という印象のあるイベントでした。長岡は関東からも近いですし、一度行ってみるのをおすすめします。

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