Raspberry Pi デバッグプローブ / PicoでnRF54L15開発ボードにファームウェアを書き込む手順
この記事では、スイッチサイエンス AN54LQ-15搭載 nRF54L15開発ボードに対して、Raspberry Pi デバッグプローブまたはRaspberry Pi Pico / Raspberry Pi Pico 2を使ってファームウェアを書き込む手順を紹介します。
nRF54L15の開発を始める際、手元にあるRaspberry Pi系のツールで書き込み環境を構築したい方の参考になれば幸いです。
デバッガの接続
使用するデバッガ(デバッグプローブまたはPico / Pico 2)に合わせて、以下の通り配線を行います。
パターンA:Raspberry Pi デバッグプローブを使用する場合
| Raspberry Pi デバッグプローブ | nRF54L15開発ボード |
|---|---|
| 黄色 | DIO |
| 黒 | GND |
| 橙色 | CLK |

パターンB:Raspberry Pi Pico / Pico 2を使用する場合
Picoをデバッガとして使用する場合は、事前に専用ファームウェアを書き込む必要があります。
-
公式のリリースページから、以下のファイルをダウンロードします。
- Picoの場合:
debugprobe_on_pico.uf2 - Pico 2の場合:
debugprobe_on_pico2.uf2
- Picoの場合:
- ダウンロードした
.uf2ファイルをPicoに書き込みます。 - 以下のピンアサインで接続します。
| Pico / Pico 2 | nRF54L15開発ボード |
|---|---|
| GND | GND |
| GP2 | CLK |
| GP3 | DIO |

pyOCDコマンドでのファームウェア書き込み
配線が完了したら、nRF Connect SDKの開発環境に組み込まれている pyOCD コマンドを利用してファームウェアを書き込みます。
ここではVS Code向けの nRF Connect 拡張機能を使用し、ターミナルを開いて作業します。

書き込み
書き込みたいファームウェアのビルドディレクトリへ移動し、以下のコマンドを実行します。
# ビルドディレクトリへ移動
cd blinky\build\
# pyOCDコマンドで書き込み
pyocd load -t nrf54l blinky\zephyr\zephyr.elf
ファームウェアの消去(Erase)
フラッシュメモリ全体を消去したい場合は、以下のコマンドを実行します。
pyocd erase -t nrf54l --chip
Non Secureファームウェアの書き込み
Non Secure(cpuapp_nsをビルド)ファームウェアを書き込む場合は、zephyr.elf の代わりに tfm_merged.hex を指定して書き込んでください。
pyocd load -t nrf54l blinky\zephyr\tfm_merged.hex
参考資料
- Raspberry Pi Debug Probe 公式ドキュメント
- Getting Started with Raspberry Pi Pico-series (A.2. Debug with a second Pico or Pico 2)
- Programming with pyOCD