スイッチサイエンス SARA-R510M8S搭載 LTE-M/NB-IoT/GNSSモジュール

セルラーチップとGNSS受信チップを統合したu-bloxのSARA-R510M8Sを搭載したモジュールです。衛星位置情報とLTE通信の機能を提供します。UARTインターフェースには電圧レベル変換ICが搭載されており幅広い電圧（1.25～5.5 V）に対応します。

Raspberry Piと接続するための基板「Raspberry Pi用 SARA-R510M8S LTE-M/GNSSモジュールアダプター」あります。また合わせてRaspberry PiでPPP（Point-to-Point Protocol）接続する方法を公開しています。

電源は5 V電源とリチウムイオン電池の両電源に対応しています。5V端子に5 V電源を接続するかVBAT端子にリチウムイオン電池（3.3～4.4 V）を接続してください。両方接続した場合、5V端子が優先して使われます。リチウムイオン電池は充電されません。

LTEアンテナとしてMolex Cellular 6 Band Antenna（部品番号: 1052630001）が付属します。別のアンテナを使用すると工事設計認証が無効となる可能性があるためご注意ください（工事設計認証が無効になると、日本国内で適法に利用できなくなります）。

GNSSアンテナは付属しません。別途GNSSパッシブアンテナをご購入ください。

特徴

• SARA-R510M8S-61B搭載
• UARTインターフェース（RTC CTS TXD RXD）の電圧レベル変換IC搭載
• 5 V電源またリチウムイオン電池対応

仕様

• LTE Cat-M1、LTE Cat-NB2対応
• GPS L1C/A、SBAS L1C/A、QZSS L1C/A、QZSS L1-SAIF、GLONASS L10F、BeiDou B1I、Galileo E1B/C対応
• LTEアンテナコネクタ：U.FL
• GNSSアンテナコネクタ：U.FL
• nano SIM対応
• 動作電圧（5 V電源）：3.8 V
• 動作電圧（リチウムイオン電池）：3.3～4.4 V

内容物

• 1 × スイッチサイエンス SARA-R510M8S搭載 LTE-M/NB-IoT/GNSSモジュール
• 1 × LTEフレキシブルアンテナ

資料
- SARA-R510M8S搭載 LTE-M/NB-IoT/GNSSモジュールを使ってRaspberry PiでPPP（Point-to-Point Protocol）接続する方法
- SARA-R5 データシート
- SARA-R5 ATコマンド
- 回路図
- 基板図

ピン配置

TXDまたRTSは入力、RXDまたCTSは出力です。ハードウェアフロー制御を使わない場合、RTSはGNDに接続してください。VIOにはマイコンの電源3.3 Vなどを接続しIO電圧（1.25～5.5 V）を入力してください。

電源オン

電源接続後、PWR端子を一定時間LOWにしてください。

ATコマンド例

SORACOMの特定地域向け IoT SIM (plan-D)を使ったLTE網の接続手順です。

AT+CFUN=0
OK
AT+UMNOPROF=20
OK
AT+CFUN=16
OK
AT+UMNOPROF?
+UMNOPROF: 20
OK
AT+CFUN=0
OK
AT+CGDCONT=1,"IPV4V6","soracom.io"
OK
AT+CFUN=1
OK
AT+COPS?
+COPS: 0,0,"NTT DOCOMO",7
OK
AT+CGDCONT?
+CGDCONT: 1,"IP","soracom.io.mnc010.mcc440.gprs","10.161.144.69",0,0,0,2,0,0,0,0,0,0,0
OK

LTE網から切断する手順です。

AT+CFUN=0
OK

GNSS受信する手順です。

AT+UGPS=1,0,51
OK
AT+UGGGA=1
OK
（1分ほど待つ）
AT+UGGGA?
+UGGGA: 1,$GPGGA,045135.00,xxxx.xxxx,N,xxxx.xxxx,E,1,07,1.33,44.3,M,34.2,M,,*68
OK

商品コード: SSCI-091596