Measure CO2 When It Matters
菅井です。外気が冷たくなってきました。今日31日はハロウィン、そして明日は11月です。近くの公園では冬に備えた草刈り機の音が聞こえます。いよいよ秋も終わりに近づいていましたね。
Friday Product Postは、米国現地時間の毎週金曜日に公開される、米国SparkFun社の新商品を紹介するブログ記事です。スイッチサイエンスでは、翌週火曜日の夕方の17時に日本語に訳して公開しています。
Measure CO2 When It Matters(編集注:「重要な場合にCO2測定」。)
Friday Product Postの時間となりました。今週は、高精度Qwiicセンサの新製品をご紹介しましょう。始めはSparkFun Qwiic Photoacoustic Spectroscopy CO2 Sensorです。これはインフィニオンのPASCO2V01センサを利用、狭帯域フィルタされた赤外線光と音響の組み合わせでCO2分子の濃度を測定します。その後は、STMicro社のSTHS34PF80を搭載したSparkFun Qwiic Human Presence and Motion Sensorsの標準/ミニサイズ版をご紹介します。この小型ボード2枚は、物体の正確な黒体放射(プランクの法則で解説される)を測定し、視野角80°内の周辺温度条件を監視します。それでは今週の新製品を詳しく見ていきしょう。
SparkFun Photoacoustic Spectroscopy CO2 Sensor - PASCO2V01 (Qwiic)
SparkFun Photoacoustic Spectroscopy CO2 Sensorは、インフィニオンのXENSIV PAS CO2センサを搭載し、高い精度にCO2データをI2C/UART/PWM経由で直接ppm単位で測定できます。PAS CO2は、光音響分光法(PAS)を採用し、 狭帯域でフィルタされた赤外線光と高感度マイクロフォンをセンサキャビティに内蔵し、0 から32,000 ppmのCO2濃度を400~ 5,000ppmの読み取り時に最大精度 ±(30ppm + 3%) で測定します。また、3つの通信インターフェースいずれでも直接PPM読み取り値にデータ変換するマイクロコントローラを内蔵しています。
SparkFun Human Presence and Motion Sensor - STHS34PF80 (Qwiic)
SparkFun Mini Human Presence and Motion Sensor - STHS34PF80 (Qwiic)
SparkFun Qwiic Human Presence and Motion Sensor (標準/ミニ両サイズで提供)は、STMicroelectronics社の人感/モーション検出用のSTHS34PF80 低消費電力で高感度の赤外線(IR))センサを核に構成されています。このセンサは、動作波長 5µm ~ 20µmnで動作する動き/存在検出赤外線センサが特徴です。STHS34PF80 センサは、赤外線放射に曝露/遮蔽された2つに分かれたフローティングバキュームサーマルトランジスタMOSからなり、2つのセグメントを差動で読み取ることで自己発熱効果を除去できます。また、 STHS34PF80 は静止/移動物体を検出し区別するアルゴリズムを内蔵しています。これらの特徴により、アラームシステム、防犯システム、スマート照明、客室稼働などのさまざまなアプリケーションで人感/モーションセンサとして動作できます。
Panasonic® PIR Motion Sensor - EKMB1107112
パナソニックの low-profile PIR motion sensors (標準の高さ14.4 mmに対して10.9 mm で、設計に制約がある場合に省スペース化可能)は、様々な検出ゾーンを構成するレンズ、赤外線光を遮断する光学フィルタ、焦電効果センサエレメント、回路全体への電磁気シールド、電気信号を得るためのインピーダンス変換回路から構成されます。 PIR センサは、検出範囲90° x 90°、5 mの検出距離で32 ゾーン全体でデジタル信号を出力します。
今週は以上です。今週紹介した製品をつかってなにか面白いものができたら、@sparkfun宛てにツイートか、またはInstagramやFacebook等でどんなものを作られたかをお知らせください。
原文:Measure CO2 When It Matters ※一部、原文に説明を追加している部分があります。また、文中にスイッチサイエンスのお取り寄せページへのリンクを追加しています