Heading in a New Direction with the LG580P
こんにちは、菅井です。10月になりました。先日は数年ぶりにMaker Faire Tokyo 2025に行ってきました。皆さんは行かれましたか?
Friday Product Postは、米国現地時間の毎週金曜日に公開される、米国SparkFun社の新商品を紹介するブログ記事です。スイッチサイエンスでは来週、毎週火曜日の夕方の17時に日本語に訳して公開しています。
Heading in a New Direction with the LG580P(編集注:「LG580Pで新しい方向に向かう」)
みなさん、Friday Product Postの時間になりました。今週はQuectel社のクワッドバンドGNSSであるLG580Pを使用するGNSS Flex モジュール、pHAT、そして専用ブレークアウトボードの三通りの方法を発表します。これら新しいボードは、 Quadband GNSSを簡単に取り扱え、最良の使用方法をお選びいただけます。その後は、セルラーアプリケーション用LTE折り畳み式アンテナ、コンパクトなRaspberry Pi M.2 HAT+、そして10P ターミナルブロックです。それでは新製品を詳しく見ていきましょう。
SparkFun Quadband GNSS RTK with Heading Breakout はQuectel LG580Pモジュールをベースにした位置と向きを計測する強力なソリューションです。このボードはセンチメートル級のRTK精度で、向きを即時に決定する革新的な能力があります。ポピュラーなZED-F9Pモジュールと同様のフットプリントで設計されており、デュアルアンテナ入力と安定したクワッドバンド受信を行う強力なアップグレードになります。
従来のナビゲーションシステムは、どちらを向いているのか知るには移動が必要でした。じっと立ち止まっている時にケータイのナビゲーション矢印が回転したりすることがあるのはそのためです。この問題をLG580Pはなくしました。GNSSアンテナ2本(別売)を使用し、直前の移動に頼らずに、電源投入時の方向を計算します。瞬時に方向がわかることは、静止状態から正確な向きが分かることが高精度のオペレーションに不可欠な自律走行、精密農業、ロボットなどでは重要です。
GNSS Flex pHAT は、お使いのRaspberry Piとモジュラーな SparkPNT エコシステムとの間のブリッジとして機能します。拡張40ピンヘッダ経由でしっかりマウントされ、標準 2x10ピンヘッダを使って搭載GNSSモジュールと接続されるので、将来のアップグレードでモジュール交換が簡単です。このキットには、クリーンで安定した設定用にスペーサー、ネジ、拡張ヘッダなど必要なものすべてが同梱されています。
GNSS Flex Module は、修理や将来のアップグレード用に簡単に交換できるよう設計されています。キャリアボードとは標準2 x 10ピンヘッダ経由で接続され、三つのUART、 I²C インターフェース、タイミングと状態シグナルが引きだされています。
LTE Hinged External Antenna - 600MHz-2700MHz, SMA Male
Quectel製の汎用アンテナ は幅広いセルラー互換用に設計されており、600 MHzから2700 MHzの周波数をカバーします。4G/LTE セルラーや3G/2G システムとも後方互換性がある上、NB-IoT およびCat-M1などのLPWA(Low-Power Wide-Area)ネットワークなど、多様な使用に最適です。
Raspberry Pi M.2 HAT+ Compact は、Raspberry Pi 5 用の最新式メカニカルアダプタで、シングルレーンのPCIe 2.0 インターフェースを2230などの小型M.2 M-key デバイスに接続します。Raspberry Piケースにきれいに収まるよう設計されており、PiのUSBポートとアクティブクーラーまたはケースのフタの間に30 mm M.2 PCIeカードを収納できます。ピークスループットは約500 MB/sで、M.2ペリフェラルには3 A給電できます。
ワイヤとボードをプラグ着脱可能でしっかり接続するターミナルブロックヘッダ縦10P とライジングクランプ式ネジソケット10P です。これらはお互いに使うよう設計されています。
今週紹介した製品をつかって何か面白いものができましたら、@sparkfun にツイートか、または Instagram や Facebook などでどんなものを作られたのかお知らせください。来週はさらに新製品をご紹介します。