Pololu デジタル距離センサv2（最大距離 5 cm、サイドエントリー型コネクタ）物体検出型

5 cm以内の物体を検出するLiDARベースのコンパクトな距離センサです。センサを有効にすると物体の検出/非検出をロー/ハイのデジタル値で連続出力します。動作電圧は3.0～5.5 Vで、サンドエントリー型JST SHコネクタが搭載され、3ピンJST SHスタイルケーブルを挿せます。

※ 機能的に同等で2.54 mmピッチスルーホールが搭載されたバージョンも扱っています。

本センサは、照準線沿いの検出範囲内に物体が存在するかだけを判別し、距離は表示しません。

図に示すように最大距離閾値にヒステリシスがあり、物体が閾値をクロスした時に確実に遷移します。センサは表面から最短1 mm以内の物体を検出可能です。

本センサは、物体検出のために反射光の強度を使用せず、目に安全な赤外線レーザー光線の放出パルスが近接物体に到達し、反射して戻ってくるまでの時間を正確に測定する短距離LiDARモジュールを使用しています。このため、センサ性能は物体の反射率や周辺の照明条件とはほぼ独立しています（ただし反射率が極端に低い物体では範囲が短くなります）。

使用例

• ブレークビーム（遮光）センサまたはフォトゲートの代用品
• ロボット用非接触バンパーまたは障害物検出器
• デバイス/プロセスアクティベート用非接触インターフェース部品
• 通過物体のカウンターまたはタイマー

仕様

• 動作電圧：3.0 〜 5.5 V
• 消費電流：
  • 30 mA（有効時、標準値）
  • 0.4 mA（無効時）
• 最大距離：5 cm
• 最小距離： 1 mm未満
• 更新レート：142 Hz （周期 7 ms）
• 視野角（FOV）： 10° （標準値）
  • 物体の反射率と環境条件により変動
• エミッタ：目に安全な940 nm 不可視 Class 1 VCSEL (vertical cavity surface-emitting laser)
• 出力：デジタル信号 （物体検出/非検出でロー/ハイ）
• コネクタ：サイドエントリー型3ピンオス JST SHコネクタ
• 寸法：22.9 × 8.9 × 5.2 mm
• 重量：0.5 g

使用方法

ご使用の前にセンサICをカバーしている保護ライナーを取り除いてください。

本モジュールを使用するには、2.54 mmピッチスルーホールパッドのVIN、GND、OUTへの接続が必要で、JST SHコネクタ経由でアクセスします。

• VIN：3〜5.5 V
• GND：0 V
• OUT：物体検出時 ロー（0 V） 物体非検出時 ハイ（VIN）
  センサ無効時または電源投入後最初の読み取り完了待機時には、 弱くプルアップされています。ボード裏の赤LEDは、物体検出時に点灯します。

ボードにはENABLEピンが搭載され、ローにすると約0.4 mAしか消費しない低消費電力状態になります。このピンには裏面のシルクでENと印刷された隣接する表面実装パッドで使用できます（デフォルトではセンサは有効）。

本ボードにはM2ネジの取り付け穴が一つあります。

v2 短距離センサジャンパ設定

基板には四つの設定ジャンパ（1、2、3、4）があり、動作モードを決定します。0 Ω のチップ抵抗を外したり、追加すれば、違うバージョンに変更できます。

注

有効距離は物体の反射率と周辺光条件に依存します。

Pololu デジタル距離センサファミリー

Pololu デジタル距離センサファミリーには異なるセンサ数種が搭載されています。異なるセンサタイプのジャンパー設定は異なり、ジャンパ設定を変更する場合にはどのタイプか識別することが重要です。

資料

• 寸法図