Pololuパルス幅出力距離センサv2（最大距離 50 cm）

Pololuパルス幅出力距離センサ（最大距離 50 cm）の新しいバージョンです。

LiDARベースの距離センサで、約50 cm以内の物体の距離を測定し、デジタルパルス幅インターフェースから出力するコンパクトなモジュールです。短距離LiDARモジュールを使用して、放射された目に安全な赤外線レーザー光パルスが物体に到着し反射して戻ってくるまでの時間を正確に計測、1 mmの分解能を実現します。センサを有効にすると物体の距離を連続的に測定し、パルスのハイの幅として距離をエンコードします。

測定距離 d (単位 mm）とパルス幅 t（単位 μs）の関係は以下の通りです。

タイミングの誤差は ±5%です。物体が接近すると出力パルス幅は1.0 msに近づき、50 cmでは1.667 msになります。パルス幅 2.0 msは物体不検出を示します。パルス周期Tは、6〜7 msで、検出物体の近接度に応じて変動します。

最大検出距離は物体の反射率と周辺光条件に依存します。pololu社のテストでは、白い紙のシートを約50 cmまで、手を約30 cmまで検出できました。グラフは、白い紙のターゲットをいくつかの異なる距離で、実際の距離と5台のユニットによる測定値を比較したものです。

本ボードは2.54 mmピッチスルーホールを備え、ブレッドボードやユニバーサル基板とともに簡単に使用できます。

仕様

• 動作電圧：3.0 〜 5.5 V
• 消費電流：
  • 30 mA(有効時、標準値）
  • 0.4 mA（無効時）
• 最大距離：約50 cm
• 最小距離： 1 mm未満
• 分解能： 1 mm
• 更新レート：142 Hz （周期 7 ms）
• 視野角（FOV）： 10° （標準値）
  • 物体の反射率と周辺条件により変化。
• エミッタ：目に安全な940 nm 不可視光 Class 1 VCSEL (vertical cavity surface-emitting laser)
• 出力：デジタルパルス幅
• 寸法：21.6 × 8.9 × 3.1 mm)
• 重量：0.4 g

使用方法

ご使用の前にセンサICをカバーしている保護ライナーを取り除いてください。

本モジュールを使用するには、2.54 mmピッチスルーホールパッドのVIN、GND、OUTへの接続が必要です。

• VIN：3〜5.5 V
• GND：0 V
• OUT：デジタルパルス（ロー 0 V ハイ VIN）
  ボード裏面の赤色LEDは、物体検出時に点灯します（近接するとLEDは明るくなります）。

ボードはオプションのENABLEピンを備え、ローにすると約0.4 mAしか消費しない省電力状態になります。このピンにはビアまたは裏面のシルクでENと印刷された隣接する表面実装パッドで使用できます。デフォルトではVINにプルアップされ、センサが有効化されています。

本ボードにはM2ネジ用の取り付け穴が一つあります。

v2 短距離センサジャンパー設定

基板には四つの設定ジャンパー（1、2、3、4）があり、動作モードを決定します。実装済みの0 Ω チップ抵抗を外したり、追加したりすれば、違うバージョンに変更することもできます。

注

有効距離は物体の反射率と周辺光条件に依存します。

Pololu デジタル距離センサファミリー

Pololu デジタル距離センサファミリーには異なるセンサ数種が搭載されています。異なるセンサタイプのジャンパー設定は異なり、ジャンパ設定を変更する場合にはどのタイプか識別することが重要です。

資料

• 寸法図