Pimoroni Pico LiPo 2

RP2350Bが搭載されたPimoroni Picoボードです。Pimoroni Pico LiPoの後継モデルであり、同時にPimoroni Pico Plus 2に対応したバージョンであるとも言えます。ラスパイのPicoがPico 2に進化したように、本製品もプロセッサーがRP2350Bへアップグレードされました。

USB-C経由での電源供給とプログラミングが可能、8 MB RAMと16 MBフラッシュストレージ搭載です。ハンダ付け不要でさまざまなセンサや基板を接続できるQwiic/STEMMA QTコネクタ、SWDデバッガを利用してプログラミングしたい方のためにデバッグコネクタが備わっています。オン/オフボタン、BOOTSELボタンも装備、ユーザスイッチとしても使用できます。

また、バッテリー充電回路も搭載され、ボードをUSB接続すれば簡単に充電できます。電池充電回路に接続された二つのLEDインジケーターにより、オン/オフ、充電状態が表示されます。Lipo/リチウムイオン/大容量Lipo充電池に対応しています。

特徴

• RP2350B搭載
• 最大150 MHz動作のデュアルコアARM Cortex M33、SRAM 520 KB
• QSPI（XiP対応）フラッシュメモリ 16 MB
• 8 MB PSRAM
• 充電IC MCP73831（充電電流 215 mA 、データシート）
• バッテリ保護IC XB6096I2S （データシート）
• USB-C コネクタ（給電、プログラミング、データ転送用）
• Qwiic / STEMMA QT 4ピンJST-SH コネクタ（I²Cインターフェース）
• SP/CE 8ピンJST-SH コネクタ（SPI/シリアルインターフェース）
• 3ピンJST-SH デバッグコネクタ
• 2ピンJST-PH バッテリーコネクタ（ボード上に極性マークあり）
• 基本入力用スイッチ（ブート時DFUセレクタとしても使用可）
• 電源ボタン
• LEDインジケータ（電源、充電、ユーザー）
• 3.3 Vレギュレータ（最大レギュレータ電流出力 600 mA）
• 入力電圧 3～5.5 V
• 二列20ピンのPicoスタイル、計26本のGPIOを引出
• Raspberry Pi Pico アドオンを利用可
• 寸法：約 53 x 21 x 10 mm （L x W x H、コネクタ含む）

その他の説明

• ユーザーLEDは、公式Raspberry Pi Picoと同様にGP25ピンに接続されています。そのため、使用方法は同一であり、Blinkのコードもそのままで動作します。
• ブートローダーモードに入る場合に限らず、BOOTボタンはユーザボタンとしても使用できます。GP45に接続され、アクティブローです。
• VBus SenseはGP24に、VBat SenseはGP43に接続されています。
• 低消費電力が求められる用途では、基板裏面のUSB-C端子側にある、LEDシンボルが付いたパターンをカットすることで、電源LEDの無効化が可能です（下の画像左）。

• 800 mAを超える高負荷用途では、「+1A Mode」とラベル付けされたパターンにハンダ付けすることで、バッテリープロテクターをバイパス可能です（上の画像右）。この作業を行う前に、ご使用のバッテリーがこの電流量を安全に供給できることを必ず確認してください。

ピン配置

RP2350について

Raspberry Pi RP2350チップは、RP2040のアップグレードとしてARMコアが高性能なCortex-M33コアへとアップグレードされた一方で、Hazard3というRISC-Vコアも備えています。

RP2350では、コアのアップデートに加えて、PIOブロックの数も増加し、複数の低電力モードに対応するとともに、ARMv8に準拠したセキュリティシステムも搭載されています。HSTX機能を追加することで、DVI/HDMI出力処理のオフロードが可能となります。

RP2350には、標準的なAバージョンと、すべての機能ピンが引き出されているBバージョンの2種類があります。公式のRaspberry Pi Pico 2と違って、この製品はBバージョンを使用しています。バージョンAと比較して、RP2350BではGPIOが18個増加し、合計48個となりました。また、ADCチャンネル数も倍増し、合計8チャンネルが搭載されています。

⚠️安全上の注意

• 本製品にはリポ/リチウムイオンバッテリーのみお使いください。リポをご使用の場合、凹み、破裂、圧迫などから十分に保護されるようご注意ください。
• バッテリー、ケーブル、ピンヘッダは別売りです。

資料

• 回路図（PDF）