Pololu RCスイッチ ソリッドステートリレー（SPST、30 V、10 A）

RC（ラジコン）のパルス信号を使った1回路1接点（SPST）のソリッドステートリレーです。2.7 V~16 Vで動作するRCシステムにおいて、電気的に絶縁された双方向負荷の制御が可能です。例えば、RCレシーバーの追加チャンネルやサーボコントローラを使用して、ライトやモーターを制御するといった用途が考えられます。本製品は最大電圧30 V(絶対値)で最大10 Aの電流をスイッチング可能です。

入力RCパルス幅を測定し、ユーザ設定可能な閾値（±64 µsのヒステリシス付き）と比較して、リレーの起動を決定します。デフォルトの閾値は約1700 μsで、それ以上長いパルスで起動します。スイッチには学習モードがあり、閾値と方向は設定可能です。セーフスタート機能により予測しない起動を減少させます。

スイッチ制御回路は2.7 V〜16 Vで動作します。この電圧は一般的なRCレシーバーの範囲より広く、RCレシーバーやサーボコントローラ自体から給電可能です。

スイッチングは、制御入力から負荷を電気絶縁するフォトカプラ絶縁されたドライバによりMOSFETが2つ制御されます。MOSFETは2出力を対称かつ同等にするためバックトゥバック接続され、負荷に対して相対的にどちら方向にも（ハイサイドまたはローサイドのスイッチングに利用できるなど）スイッチを使った双方向電流制御が行えます。

同等の電流定格を持ったメカニカルリレーに対して、静粛、小型であり、耐用年数を制限する接点摩耗と接点アークの問題がないなどの利点が挙げられます。

仕様

• 最小制御電圧：2.7 V
• 最大制御電圧：16 V
• 最大入力電流：15 mA
• 最大負荷電圧：30 V
• 最大負荷電流：10 A
• 最大オン抵抗：10 mΩ
• 寸法：1.77 × 1.27 × 0.33 cm
• 重量：0.6 g

使い方

制御回路ピンと負荷接続スロットは、それぞれボードの片方側に出ています。

制御回路は、電源をVRC-GNDピン間に2.7 〜 16 Vを加え、RC INピンに与えられたRC信号より制御されます。出力スイッチは、バックトゥバック接続されたMOSFETから構成されています。制御回路は、スイッチ有効時に標準として最大15 mAを消費します。OUTピンはスイッチが起動されたかを示すデジタル出力です。ハイ/ローでアクティブ/非アクティブを意味します。GOODピンは、入力されたRC信号が正常（パルスレート 10〜330 Hz、パルス幅 0.5〜2.5 ms）か不正かどうかをハイ/ローで示します。

OUTとGOODのハイの電圧レベルは、 VRCが2.7〜5 Vの場合はVRCで、5 Vを超える場合は5 Vです。

インジケータLEDは、デバイスの状態を示します。学習モードジャンパーはスイッチの起動閾値を調整するために使用します。詳細はユーザガイドをご覧ください。

接続図

回路図

注意

• 温度か電流が既定値を超えると、MOSFETが損傷するおそれがあります。スイッチングが平均連続電流が最大値の2/3を超える場合、MOSFETの温度をモニタリングし、必要に応じて追加の冷却を検討してください。
• MOSFETは既定値の温度に達していなくても、やけどするほど高温になる場合があります。本製品とそれに接続する部品の取り扱いに注意してください。

資料

• Poloru RCスイッチユーザガイド
• 寸法図
• 3Dモデル
• ドリルガイド