Qwiic - FPC2534搭載 指紋センサモジュール

FPC2534が搭載され、45種類の指紋情報を暗号化して保存できる指紋センサモジュールです。ナビゲーション用タッチパッドとしても機能します。センサ内部で、指紋の登録、暗号化、内部保存といった複雑な処理をすべて行うので、ホスト側のマイコンに負荷をかけずにデータを安全に保つことができます。

指紋情報を自動的に登録（精度を高めるために12回サンプリングを実施）し、デバイス内部のフラッシュメモリに暗号化して保存します。最大45個の指紋を保存でき、認証処理はセンサ自体で行われるので、マイコン側で機密性の高い生体データを扱う必要はありません。さらに、安全性を高めるなりすまし防止機能（アンチスプーフィング）も搭載されています。

生体認証だけでなく、タップ及び4方向のフリック操作を検出することも可能です。方向ボダンのように機能するので、ディスプレイ上のメニューをスクロールするなどの用途に最適です。

通信はデフォルトではI²Cですが、ユーザーが（ジャンパ設定で）変更することで、I²C、SPI、UART、シリアルの4種類のプロトコルから選択できます。また、PCに直接接続できるUSB-Cコネクタに加え、マイコンや他のセンサとハンダ付けなしで接続・数珠繋ぎ（デイジーチェーン）できる二つのQwiicコネクタが備わっています。ブレッドボード用に2.54 mm間隔の端子も用意されています。

Qwiicシステムとは

Qwiicシステムには、I²Cのセンサ、アクチュエーター、シールドとケーブルが全て揃っているので、プロトタイプがより迅速かつ簡単にできます。

また、全てのQwiicボードには1 mmピッチ、4ピンのJSTコネクタが搭載されているので小さく収まり、かつ分極化されているので、接続を誤ることもありません。

特徴

• 指紋テンプレートの自動作成
  • 最大45個の固有テンプレート
  • 暗号化処理されフラッシュメモリに保存
• オンボード認証ソフトウェア
• 高度なセキュリティ機能
  • 安全な通信
  • なりすまし防止（アンチスプーフィング）機能
• タップ検知付き4方向ナビゲーション
• 複数の通信インターフェース：I²C（デフォルト）、SPI、UART、および USB
  • 基板上の設定用ジャンパ（CFG1/2）で選択可能
• 耐久性のあるマットコーティングを施した薄型設計
• 動作電圧3.3 v

仕様

• 2 x Qwiicコネクタ
• 1 x USB-Cコネクタ
• 2 x 2.54 mmピッチピン
• ４x 取り付け穴 （FPC2534のGNDに接続）
• スキャン用緑色LED
• 電源用赤色LED

*注記: I²C経由でFPC2534と通信する場合、割り込み要求（IRQ）ピンとリセット（RST）ピンを、マイコン側の互換性のあるI/Oピンに接続する必要があります。

資料

• 回路図
• KiCadファイル（ダウンロード）
• 基板寸法
• データシート
• 補足情報 (FPC2534)
• 使用ガイド
• SparkFun FPC2534 Arduinoライブラリ
• Qwiic情報ページ
• GitHub