Qwiic - STC31搭載 CO2センサ

標準のCO2センサでは測定できないような高濃度（最大体積濃度100%）の二酸化炭素を測定できるSTC31搭載のセンサです。

STC31は信頼性が重要となる用途に向けて製作されました。画期的な熱伝導率測定原理を利用し、Sensirion特許のCMOSensテクノロジーを組み合わせて、優れた再現性と長期安定性を実現します。センサ素子、信号処理、デジタル較正が超小型チップに集約されています。

CO2 測定精度

クラス最高性能のために独立したSHTC3湿度温度センサを搭載、これにより、気圧も考慮した完全補正CO2測定が可能となります。信頼性の高いデータを得るには重要な機能で、高地で作業する場合などに便利です。

Qwiicでプラグアンドプレイ

SparkFun Qwiic Connectシステムに組み込まれているこのボードはとても簡単に使用できます。ボードにQwiicケーブルを挿すだけで、ハンダ付けなしで使えます。

上級ユーザには、 STC31のI²Cアドレスをボード裏面のスプリットパッドジャンパで設定可能です。SHTC3のI²Cアドレスは固定で、複数センサを同一バスに接続する場合はQwiic Muxが必要です。

特徴
Sensirion STC31 CO2 センサ

• 熱伝導率センサによる較正ガス濃度と温度出力に対応
• 補正：CO2（窒素中）、CO2（空気中）
• CO2 測定範囲：
  • 0～25 vol%：精度 0.5 vol% + 測定値の3%
  • 0～100 vol%：精度 1 vol% + 測定値の3%
• 測定再現性：0.2 vol%
• 精度：0.5 vol% + 測定値の3%/ 1 vol% + 測定値の3%
• 温度測定範囲： -20 ～85 °C
• 濃度温度分解能：16 bit
• 起動時間：14 ms
• I²Cアドレス（設定可）： 0x29（デフォルト）、0x2A、0x2B、0x2C
• 電源電圧：最小 2.7 V、標準 3.3 V、最大 5.5 V

注意： Qwiicバスの動作電圧は最大3.3 Vです。

Sensirion SHTC3 湿度温度センサ

• STC31 湿度温度補正用
• 精度標準値： ±2 %RH / ±0.2 °C
• 指定湿度範囲（拡大）：0 ～ 100 %RH
• 指定温度範囲：-40 ～ 125 °C
• I²Cアドレス（固定）：0x70
• 電源電圧： 最小1.62 V、標準 3.3 V、最大 3.6 V
• 2 x Qwiic コネクタ
• 電源LED（設定可能）
• I²Cプルアップ抵抗（設定可能）

注意： Qwiicバスの動作電圧は最大3.3 Vです。

資料

• 回路図
• KiCad ファイル（ダウンロード）
• 接続ガイド
• データシート:
  • STC31
  • SHTC3
• STC フィールド較正ガイド
• STC デザインインガイド
• ライブラリ：
  • Arduino ライブラリ
  • Python / MicroPython / CircuitPython パッケージ
• GitHub