Raspberry Pi 5 4GB vs 8GB:どちらを選ぶべき?
Raspberry Pi 5は4GBモデルと8GBモデル、最近追加された2GBモデルと3つのメモリオプションが提供されています。4GBモデルと8GBモデルどちらを購入しようか、迷っている方も多いのではないでしょうか。メモリ容量の違いは、実際のパフォーマンスやアプリケーションの実行能力に影響するのでしょうか?
本記事では、4GBモデルと8GBモデルを比較し、さまざまなユースケースにおいてどちらが適しているのかを探ります。起動時間や消費電力、UnixBenchスコアなどのデータをもとに、最適な選択を探します。みなさんの用途に最も適したRaspberry Pi 5を見つけるための参考にしてみてください。
Raspberry Pi 5の各モデルの2024年10月22日現在の価格は次の通りです。
モデル | 価格 | 4GBとの価格差 |
---|---|---|
Raspberry Pi 5 / 2GB | ¥9,790 (税込) | -¥1,760 |
Raspberry Pi 5 / 4GB | ¥11,550 (税込) | ¥0 |
Raspberry Pi 5 / 8GB | ¥15,290 (税込) | ¥3,740 |
パフォーマンス
起動時間やUnixBenchスコアを比較したところ、4GBモデルと8GBモデルの性能はほとんど同じでした。
起動時間(単位:秒) | 4GB | 8GB |
---|---|---|
起動時間 | 22.9 | 22.4 |
UnixBenchスコア | 4GB | 8GB |
---|---|---|
1コア | 1485.6 | 1498.6 |
4コア | 3675.5 | 3664.2 |
消費電力
アイドル時やCPU負荷100%時の消費電力も、4GBモデルと8GBモデルでほとんど差がありません。どちらを選んでも電力効率に大きな違いはないでしょう。
消費電力(単位:mWh) | 4GB | 8GB |
---|---|---|
アイドル時 | 3300 | 3204 |
CPU負荷100%時 | 8256 | 8088 |
メモリ使用量
いくつかの主要なアプリケーションのメモリ使用量は以下の通りです。ほとんどの場合、メモリ使用量は2GB以下に、「Arduino + Visual Studio Code + KiCad + Youtube 2K60P再生」のように複数タスクを同時に行った場合でもメモリ使用量は2.7GBほどで4GBのメモリで十分に動作し、スムーズな作業が可能でした。
メモリ使用量(単位:MiB) | 4GB | 8GB |
---|---|---|
起動直後 (Pi OS Lite) | 178.2 | 195.7 |
起動直後 | 505.2 | 511.5 |
Arduino IDE | 754.5 | 840.5 |
Visual Studio Code | 1062.8 | 1128.9 |
KiCad | 981.6 | 968.8 |
Chrome YouTube 2K60P再生 | 1740.2 | 1651.3 |
VLC 4K HEVC再生 | 1284.4 | 1196.2 |
カメラ録画(1280×720 120fps) | 704.7 | 751.5 |
カメラ録画(1920×1080 60fps) | 783.6 | 831 |
Arduino + Vscode + KiCad + YouTube | 2769 | 2726.4 |
AI Kitデモ | 799.1 | 799.3 |
AI KitデモはHailo Raspberry Pi 5 ExamplesのDetection Exampleを実行した時のメモリ使用量です。機械学習モデルの実行には多くのメモリを必要すると思い込んでいたのですが、思った以上に少なかったようです。
まとめ
一般用途には、Raspberry Pi 5の4GBモデルをおすすめします。コストを抑えながら、十分なパフォーマンスを提供するため、多くのユーザーにとって理想的な選択になると思います。ういたコストでアクティブクーラーや公式ケースを買っちゃいましょう!
将来的に大規模なプロジェクトやリソースを大量に消費する作業を行う予定がある場合は、8GBモデルを選択してください。
2GBモデルに複数タスクはちょっと荷が重そうです。2GBモデルはOS Liteを使ってサーバー用途で活用するのが良さそうですね。
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