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Jetsonを使ったデモをMaker Faire Tokyo 2023で展示しました

Jetsonを使ったデモをMaker Faire Tokyo 2023で展示しました

みなさんこんにちは すみやです。

Jetsonの特設ページを開設しました。AIで注目を集めるNvidia社のJetsonシリーズはエッジAIで注目の存在です。特設ページではJetsonシリーズの比較表やおすすめのオプション等を紹介しています。是非ご覧ください。

今回の特設ページ開設にちなみ、2023年10月14、15日に行われたMaker Faire Tokyo 2023でもJetson Orin Nanoを使ったデモ展示をスイッチサイエンスブースで行いました。今回はそのデモ製作についてご紹介します!

 

デモの内容はUSBカメラによる画像認識からボーン推定して、myCobotを同じような形にするという内容です。 Ultralytics YOLOv8 によるポーズ推定を利用させていただきました。通常、いわゆるAIを使って何かを行う場合、学習フェーズと推論フェーズという工程で準備を進めていきますが、学習フェーズには多大な時間が掛かります。今回は学習済みモデルを利用させていただくことで、短い期間で実際にロボットを操作する展示を用意しました。

プログラムはPythonを使用し作成しました。YOLOv8による姿勢推定で出力された手首、肘、肩の3点のx、y座標で腕の角度を計算し、myCobotの第二関節、第三関節に同じ角度を流すだけの簡単なコードです。myCobotとはスイッチサイエンスで販売中の小型アームロボットです。myCobotもPythonライブラリが充実しており、簡単にロボットを操作することができます。YOLOv8についてはJetsonのベースボードを製造しているSeeed社のこちらのドキュメントを参考にさせていただきました。今回実際に使用したコードはこちらです。

 

さて、Maker Faireに何度も参加していますが、自分が作ったものを展示するのは初めてです。展示前に母に見せたところ「動くけど、だからなに?」と辛辣な評価を受け、当日はかなり緊張していました。

 

前骨格ロボットさんは認識されませんでした・・・

ところが光栄なことに、当日はかなりのお客さんに実際に手を上げていただき、ロボットを動かしていただきました! myCobotの製造元、ElephantRoboticsの社長をはじめ、様々な企業の方々にお褒め頂き、様々な質問をしていただき本当に光栄でした。ただ、カメラ内に映る人数が想定より多く、思いもよらない動作や、小さいお子さんが操作出来ないという心苦しい場面もありました。しかし、自分が作った物を人に見ていただくのは非常に楽しい経験でした!

今回の展示はYOLOv8で姿勢推定を行い、簡単にロボットアームを動かしただけですが、Jetsonでは今流行の生成AIについても公式ドキュメントが発表されました。今後もJetsonでできることが増えていくのではないかと思います!
改めて、Jetson シリーズの特設ページはこちらです。どうぞよろしくお願いします!

 

NVIDIA®およびJetson™は米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。

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