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EspressifからM5Stack株式取得リリース・M5Stack日本ツアーのニュース(日本語訳)

EspressifからM5Stack株式取得リリース・M5Stack日本ツアーのニュース(日本語訳)

上海Espressifの、M5Stack株式過半数取得(もともと株主だったが、買い増した)についてのリリースや、投資家向けニュースが出ています。
(なお、M5Stackのマネジメント・プロダクト・日本での供給については変更なしとJimmy/M5Stackからアナウンスがでています)

また、今回の株式取得から、Espressifの投資家向けニュースで、M5Stack日本ツアーの様子が大きく紹介されています。これも面白いので、あわせて3本のニュースを紹介します。

 いくつか、オリジナルへのリンクと、高須の日本語訳(DeepL Proを使用)を紹介します。

Espressifの公式wechatアカウント、Espressifの投資家向けニュースアカウントなどで記事が公開されています。

 ※本記事と翻訳はEspressif社の許可を得て掲載しています

1.Espressif Technologyは革新的なハードウェア会社M5Stackの株式過半数を取得(乐鑫科技收购创新硬件公司 M5Stack 控股权)

2024-04-22 15:04  原文(Espressifの公式wechatアカウント)

Espressif Technology (株式コード:688018.SH)はM5Stack (中国名:明栈信息科技)の株式を取得したことを発表した。 この戦略的な動きは、AIoT技術を共同で民主化するというEspressifとM5Stackのビジョンに沿ったものであり、IoTと組込みシステム分野における両社にとって重要なマイルストーンである。

ハードウェア開発への革新的なアプローチで知られるM5Stackは、IoTと組込みシステムソリューションの作成を簡素化し、展開効率を大幅に向上させるモジュール化された体系的でオープンなハードウェアプラットフォームを提供している。 M5Stackブランドの製品は多様で、IoTと組込み分野を中心に幅広い範囲をカバーしている。M5StackエコシステムはEspressifのESP32シリーズすべてのチップを長い間にわたってコアとして採用しており、両社の間には強い技術シナジー効果がある。

M5Stack製品群は、あらゆる面でスマートデバイスのプロトタイプの迅速な構築をサポートする。ハードウェアは、環境センサー、モーションセンサー、カメラモジュール、GPSモジュールなど、さまざまな拡張モジュールをサポートし、ソフトウェアは、ESP-IDFとArduino IDEを完全にサポートするだけでなく、ローコード開発プラットフォーム「UIFlow」とデータサービス「EZData」というM5Stac独自のソフトウェアをユーザーに提供している。 M5Stackは開発者コミュニティの構築にも積極的で、開発者に幅広い影響力を持っている。

EspressifとM5Stackの提携は、Espressifのエコシステムをさらに強化し、M5Stackの産業用IoTアプリケーションにおける豊富な経験を活用して、チップだけでなく、ソフトウェア、クラウドミドルウェア、ツール、サプライチェーンサポートを含むEspressifのAIoT技術提供を拡大することを目的としている。

また、この株式取得は、Espressifが自社のハードウェア製品にとどまらず、サードパーティとのハードウェアパートナーシップを拡大し、多様なIoTソリューションのエコシステムを推進することを示すものである。

2024年第1四半期、Espressifの業績は四半期としては史上最高を記録した。 営業収入は387億1914万人民元で前年同期比21.71%増、純利益は53億9155万人民元で前年同期比73.43%増、控除対象外純利益は47億9078万人民元で前年同期比88.56%増を達成している。

 

2.Espressifはなぜ革新的なハードウェア会社M5Stackの株式を取得したのか?(为什么乐鑫科技收购创新硬件公司 M5Stack)

2024-04-22 19:18 原文Espressifの投資家向けニュースwechatアカウント)

Espressif Technology (株式コード:688018.SH)はM5Stack (中国名:明栈信息科技)の株式を取得したことを発表した。 この戦略的な動きは、AIoT技術を共同で民主化するというEspressifとM5Stackのビジョンに沿ったものであり、IoTと組込みシステム分野における両社にとって重要なマイルストーンである。

🌳 開発者エコシステムを重視して提携を決めた

Espressifは開発者コミュニティを重視しており、そのビジネスモデルは以前の記事でも紹介した2D2B(to Developer to Business、開発者を優先して相手するところからビジネスにつなげていく)である。
M5Stackも開発者コミュニティ構築に積極的で、日欧米を中心に幅広い開発者にリーチしている。(高須注:原文も、日欧米の順番で、日本のコミュニティが評価されていると思われる)


👩‍💻 似たような企業文化が後押しになった

両社ともエンジニア志向の社風であり、社内のソフトウェアとハードウェアの開発リソースをシナジーさせることができる。


🎛️ 業界的にもシナジーがある

M5Stackチームは、産業用IoTアプリケーションの豊富な経験と幅広い製品ラインを持っている。
M5Stackはメイン制御モジュールの多くにEspressifのESP32製品を採用し、周辺モジュールも数多く、約400 SKUを販売しており、開発に便利で、トータルの需要を体系的に満たすことができる。
一方で、M5Stackの総支出におけるEspressif製品の割合は比較的小さく、Espressifの総売上の中でM5Stackが占める割合も小さいため、両社の事業の重複は非常に小さい。

IoTの分野では、豊富な応用シーンがあり、少数の製品を提供するだけでは、多様化する市場の需要に対応できない。 今回の買収は、Espressifが自社ハードウェア製品に限定せず、サードパーティとのハードウェア協力を拡大することで、IoTソリューションの多様なエコシステムの発展を推進することを示している。

 

3.M5Stack日本ツアー(M5Stack|日本巡讲)

2024-04-29 19:18 原文(2と同じく、Espressifの投資家向けニュースwechatアカウント)

M5Stackは日本の開発者に人気のブランドだ。 アマゾンジャパンにはM5Stackの運用学習本が44冊もある。 多くの日本の企業や大学がプロトタイピング、検証、教育、仕事にM5Stackを使っている。

🌸Maker Faire Kyoto 2024

M5Stackチームは4/27-28に京都で開催されたMaker Faire Kyoto 2024に参加した。会場にはM5Stack製品をベースに開発された多くのプロジェクトがあった。

(高須注:Wechatの機能で作った写真のスライドショーとキャプション。
紹介されていたのは、
- エレクトロニコス・ファンタスティコスのM5Stackブラウン管制御、ドリルネコ車、月齢ドーナツ、カオナシ、M5自身のShow Boardなどで、おそらくM5チームが自分のwechatでシェアした写真)

🌸M5Stack Japan Tour 2024 Spring

その後M5Stackチームは、4/29に大阪、5/1に福岡でM5Stack Japan Spring Tourを開催し、日本の開発者と対話した。 イベントでは、M5StackがM5UnifiedとUIFlow 2を紹介し、日本の開発者がM5Stackを使った経験やクリエイティブなプロジェクトについて説明する「ライトニングトーク」のプレゼンテーションを行った。

(高須注:Wechatの機能で作った写真のスライドショーとキャプション。
紹介されていたのは、
- UiFlow2.0やUnifiedのプレゼン、自動運転、StampFly, myCobotを使ったプロジェクト、はんだごて、自転車スマートロックなど)

 

🌟投資家向けニュースからのヒント:

4月、EspressifはM5Stackの株式過半数取得を正式に発表し、M5StackはEspressifのより密なパートナーとなった。 今後、両社はビジネスプロセス、システム、リソースで共有を進め、財務状況も統合していく。投資家がこの重要なブランドで何が起こっているのかを理解できるよう、M5Stackに関する情報を追加していく予定だ。

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