高精度LiDAR Benewake TF03/TF350を使ってみた。
みなさんこんにちは。すみやです。今回はスイッチサイエンスより新たに発売するBenewake社のLiDARを紹介します。
LiDARといえば自動運転車などで注目されている技術ですが、今回紹介するLiDARは直線距離を測るLiDARです。測定距離により型番がTF03-100(100 m)、TF03-180(180 m)、TF350(350 m) の3種類、通信方式が UART、CAN、RS485、RS232の4種類、計12種類の商品を販売します。
製造元の商品ページによると、ドローンの高度測定や車載など様々な用途を想定しています。用途に合わせて適した通信方式を選べるのは良いですね。
ケーブルには1.25ピッチ 7極のコネクタがついています。別売の公式USB変換基板に接続すれば簡単に距離の測定ができます。
公式ソフト、USB変換基板を用いれば、PCに接続するだけで距離の表示が可能です。
様々な通信方式に対応しているので様々なマイコンに接続可能です。5 V〜24 Vという幅広い電圧で動作します。M5Stackに接続して来客センサーを作ってみました。100 m測れるLiDARでは少々贅沢ですが、低消費電力で誤検知無く検出可能なセンサーとして非常に優秀でした。UARTモデルに関してはデータの仕様の一部がTF02と同じだったため、こちらのArduinoライブラリが使用可能でした。
次にTF350 LiDARをご紹介します。TF03より二周りほど大きい方です。TF350モデルは最大測定距離350 mまで計測可能とされています。広いところで実験してみました。
日本一大きい湖の湖畔にやってきました。天気に恵まれず大雨です。しかしご安心ください。TF350はIP67の防水性能です。
三脚に取り付け、廃材で作った的を用意し、100 mの巻き尺を引きました。巻き尺上で的までの距離を測定して行きます。
まずは10 m 誤差は20 cm程度でしょうか。
続いて50 m こちらも誤差20 cm程度
そして100 m 誤差は40 cm!かなり良い値が出ていると思います。湾曲のある箇所で実験したため巻き尺が間違っていると思いますが、近い値を出すことができました。
さて、100 m以上の計測に挑戦しようと思ったのですが、100 mの板にLiDARのレーザーを当てるのは非常に難しいです。距離によって目標物は大きく、反射率の高いものが必要でした。屋外で様々なものにLiDARを当ててみましたが、300 mに近い値は出ました。というわけで、精度に関してはかなり良い値が出せたと思います。データシートを読んで、用途を想定すればとても優秀なセンサーだと思います。
Benewake社のLiDARはこちらのページで販売中です。どうぞよろしくお願いします。